ギャンブル等依存症対策基本法:日本の新しい取り組み【シリーズ カジノを知る】第一回

ギャンブル等依存症は深刻な社会問題として注目されています。その背景には、医療や相談支援体制の不備、情報の取得困難さなどが挙げられます。これらの問題への対応を目的として、2018(平成30)年10月5日にギャンブル等依存症対策基本法が制定されました。

健全なギャンブルを行うために、当記事ではどのような法律が制定されたのか、日本で制定された「ギャンブル等依存症対策基本法」制定の背景や法の概要について分かりやすく解説します。

参考:ギャンブル等依存症対策基本法(法令全文)

制定の背景

  • ギャンブル等依存症は、好奇心や欲望、射幸心などの感情の高揚によって引き起こされる可能性のある症状であり、誰もが陥るリスクがある。
  • 適切な治療と支援が可能であるにもかかわらず、多くの人々がこれらのサポートを受ける機会を逸しています。

法律の概要

  1. 目的: ギャンブル等依存症の発生を防ぎ、関連する社会問題(多重債務、貧困、虐待、自殺、犯罪など)を解消することで、国民の健全な生活の確保と安心して生活できる社会の実現を図る。
  2. 基本理念:
    • 依存症の発症、進行、再発の各段階に適した対策を提供。
    • 多重債務、貧困、虐待などの問題との連携を強化。
  3. 定義: ギャンブル等依存症とは、公営競技、パチンコ、その他のギャンブル行為にのめり込むことで日常生活や社会生活に支障が出る状態を指す。

主な施策

  • 教育の振興
  • 依存症の予防
  • 医療提供体制の整備
  • 相談支援
  • 社会復帰の支援
  • 民間団体の活動支援
  • 連携協力体制の整備
  • 人材の確保
  • 実態調査

組織と役割

  • ギャンブル等依存症対策推進本部: 内閣に設置され、基本計画の作成や施策の総合調整を担当。
  • ギャンブル等依存症対策推進関係者会議: 依存症の経験者やその家族、関係者などからなる会議で、基本計画の作成や施策の実施状況の評価を行う。

施行と検討

  • 本法は平成30年10月5日に施行。
  • 本部については施行後5年を目途に、全般については施行後3年を目途に総合的に検討される予定。

お役立ちリンク

 

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