オンラインカジノとは、名前の通り「オンライン=インターネット上」で楽しめるカジノのこと。
そもそも、オンラインonline=インターネットにつながった状態のことを指しますが、オンラインカジノは、カジノが常にインターネットにつながった状態を表しています。
英語でもOnline Casino(オンラインカジノ)と表記しますが、そもそもの語源はイタリア語のCASA(家)に由来しており、その語に「小さな」という意味を持つ「-ino」がついて「Casino」になったと言われています。
カジノの歴史
カジノが始まったのはヨーロッパと言われています。現在でも、カジノ愛好者が多いヨーロッパですが、元々は貴族の遊びとしてカジノが広まっていったという、歴史的背景があります。
カジノは貴族の遊び
では、小さな家がどうして「カジノ」になったのでしょうか? そもそも、ヨーロッパでは貴族や上流階級の別宅や別荘を小さな家、つまり「Casino(カジノ)」と呼んでいたのです。
結果、別荘で行われる賭け事を「Casino」と呼ぶようになったのですが、初期のカジノは個人間で行われる小規模な賭け事のことを指していました。
世界最高のカジノは1638年に創業
イタリアには世界最古のカジノ「カジノ・ディ・ヴェネツィア」が1638年に創業しました。現在、この場所はカジノとして再興され、豪華な施設においてカジノをしたりレストランで食事を楽しむことができます。ヴェネチアを訪れる機会があればぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
カジノの発展はフランスが中心に
そんなカジノが大きくなったのが、ルイ15世が統治するフランス(1715年9月1日 – 1774年5月10日)で、この頃には上流階級から庶民が楽しめる賭博場「カジノ」が次々と広まっていきました。
フランス革命後、庶民にも流行
そして、フランス革命(1789年7月14日)が起こると、規制なくカジノが広がるようになり、より庶民にも愛されるカジノが流行するようになりました。
カジノリゾートの歴史
カジノリゾートとして最古の記録にあるのが、ドイツの「バーデン=バーデン」にあるカジノ「Casino Baden」です。バーデン=バーデンは、1824年にできたカジノ施設。現代でも温泉のあるリゾート地として知られていますが、温泉で体を休めた後に娯楽としてカジノを楽しむというスタイルが確立されました。
ちなみに、Badenはドイツ語で入浴することを意味した地名です。
さて、アルプスの少女ハイジでも、ヨーロッパの温泉保養地が出てきますが、あのような雰囲気にカジノが併設されたとイメージすればわかりやすいでしょうか。ちなみにハイジの中で出てきた街は、バートラガーツと言われています。
このバートラガーツにもカジノは存在します。施設は非常に近代的で、ビデオスロットが充実しています。ハイジの時代設定はちょうど、1877年頃なので最初のカジノができてから50年ほど経っているのですが、ヨーロッパには今でも温泉施設にカジノが併設されているところは少なくありません。
有名なミネラルウォーターの「エヴィアン」も、エヴィアン=レバンという温泉保養地があり、エヴィアンにも温泉保養とカジノを同時に楽しむことができます。
絶賛営業中!世界最古のカジノはイギリスに現存
現在も営業しているカジノとして、最も古いカジノはイギリスにあります。クロックフォードカジノクラブと呼ばれる施設で、1828年に設立されました。場所はメイフェア地区、つまりバッキンガム宮殿の近くにあるのですが、現在もカジノの他、レストランやバーで食事を楽しむことができます。
モナコとカジノの歴史
現在でも、カジノのイメージが強いモナコですが、モナコで最初にカジノが立てられたのは、グランカジノの愛称で知られる「カジノ・ド・モンテカルロ Casino de Monte Carlo(モナコ)」で、1863年に建てられました。現在でも観光地として知られるカジノ・ド・モンテカルロですが、ラグジュアリーカジノの最高峰として名高いです。
ラスベガス|巨大カジノの始まり
アメリカのネバダ州では、1931年にカジノが合法化され、大型のカジノ施設が次々と建てられていきました。そして、乱立するカジノ施設の中でそれぞれが特色を出そうと、エンターテイメントやショーを組み合わせた一大カジノリゾートが世界中に広がるようになりました。
現代・日常生活に溶け込むカジノ
カジノはリゾート施設だけでなく、日常の中にも広く受け入れられるようになりました。欧米ではレストランや小規模の宿泊施設にも、カジノが併設されていることは珍しくなく、中には北欧のようにスーパーマーケットやコンビニエンスストアの中に、スロットマシンが併設されている店舗も多いです。
例えばフィンランドの駅やスーパーを訪れると、あちこちにスロットマシンが置かれてあますし、ヘルシンキ中央駅の前には大きなカジノ施設があり、有名な世界的アーチストがコンサートを行うカジノエンターテイメントを開催するなど、大きな盛り上がりを見せています。北欧の場合、カジノの収益は社会福祉に利用されており、カジノ=健全なイメージは国民の間で浸透しています。
オンラインカジノの世界的流行もヨーロッパが中心に
ヨーロッパでは、長い「カジノの歴史的背景」もあって、生活の中にカジノが根付いているといった特徴があります。このため、オンラインカジノ愛好者やカジノ関連の企業もヨーロッパで広く発展しており、多くのゲーム会社やオンラインカジノ関連企業が存在しています。
ちなみにフランスにある、スーパーマーケットチェーンCasino(カジノ、 1898年創業)は、カジノと全く関係がなく、店内にもスロットなどの機械は併設されていません。看板にCasinoと大きく書かれているので、間違えて入っていく人も少なからずいるようです。
ちなみにフランスのカジノといえば、ホテルやレストランカジノのほか、ドーヴィルの高級リゾートにあるカジノ、ニースなどのリゾート地のカジノなどが広く知られています。
かの有名なフランソワーズサガンもギャンブルに興じ、ドーヴィル(映画、男と女で有名)の有名なカジノでルーレットの8に賭け続け、一晩で儲けた資金で家を買ったという逸話も残っていますが、ヨーロッパでは現在もオンラインカジノの成功からも分かるように、多くの人々が日常生活の中でカジノを楽しんでいます。
007 ジェームズボンドとカジノ
そして、カジノといえばジェームズボンドの「007/カジノ・ロワイヤル」が好きという方も多いのでは。
2006年のバージョンと、1967年のバージョンがありますが、1967年の映画「007/カジノ・ロワイヤル」は古き良き時代のカジノを、2006年の「007/カジノ・ロワイヤル」はより現代的でファッショナブルなカジノ文化を楽しむことができます。